土砂災害、9割が危険箇所周辺「ハザードマップ確認を」
7/8(日) 2:02配信 朝日新聞デジタル
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180708-00000010-asahi-soci
活発な梅雨前線に伴う西日本の豪雨では、土砂崩れなどが新たに起こる恐れがあり、引き続き警戒が必要だ。土砂災害は、あらかじめ危険が指摘されている地域で起きることが多い。静岡大の牛山素行教授(災害情報学)らの調査によると、土砂災害による死者・不明者の88%は、土砂災害の危険箇所周辺で被災しているという。
牛山さんらが、2004~17年に国内の風水害で死亡・行方不明になった819人のうち、土砂災害が原因の288人を調べたところ、全国に指定されている「土砂災害危険箇所」の「範囲内」で被災した人が73%、危険箇所から約30メートル以内の「範囲近傍」で被災した人は15%だった。
川の増水や洪水による死者・行方不明者の66%は洪水浸水想定区域の「範囲外」で被災しているが、土砂災害はハザードマップで示されている危険箇所周辺での被災が多い。牛山さんは「思いもよらないところで土砂災害が起きることは少ない。自宅の土砂災害のリスクをハザードマップで確認しておいたほうが良い」と話す。
土砂災害の危険箇所は、国土交通省のハザードマップhttps://disaportal.gsi.go.jp/index.htmlで確認できる。(後藤一也)
朝日新聞社