遺伝性乳がん、乳房予防切除を学会「強く推奨」

遺伝性乳がん、乳房予防切除を学会「強く推奨」
5/16(水) 11:51配信 読売新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180516-00050062-yom-sci

 遺伝性の乳がんについて、日本乳癌(がん)学会は16日、がんになっていない乳房をがん予防のために切除することを「強く推奨する」と、学会の診療指針を改訂すると発表した。

 現在の指針では、遺伝性乳がんの場合、がんを発症していない側の乳房の予防切除は、「検討してもよい」にとどまっている。

 3年ぶりに改訂される指針では、遺伝性の乳がんと確認された場合、患者本人が希望し、カウンセリングの体制が整っていることなどを条件に、乳房予防切除を「強く推奨する」に引き上げる。がんになっていない側の乳房を予防的に切除すると、がんの発症リスクが下がったり、生存率が上がったりすることが分かってきたためだ。

 乳がんは女性で最も多いがんで、2013年の推計発症患者は約7万7000人。このうち1割程度は「BRCA」という遺伝子に変異があり、遺伝子変異がない人に比べ、高い確率で乳がんを発症しやすい。

 

最終更新:5/16(水) 12:41 読売新聞


2018年05月17日