「春バテ」心身不調にご注意 昼夜の寒暖差大きく

「春バテ」心身不調にご注意 昼夜の寒暖差大きく
4/19(木) 8:35配信 京都新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180419-00000004-kyt-hlth

 
 冬から春にかけ、季節の変わり目による寒暖の差や新生活のストレスが心身に不調をもたらす「春バテ」が注目されている。京滋では2月の厳しい冷え込みから一転、3月は平均気温が観測史上最高となり、昼夜の気温差も例年以上に大きかった。医師らは「十分な睡眠と栄養、冷えへの対策を」と呼び掛けている。
 春バテは急激な寒暖差やストレスが要因となって体がだるくなったり、頭痛や食欲不振といったさまざまな不調が出る。自律神経が乱れ、活動中に働く交感神経と、休む時に作用する副交感神経のバランスが取りにくくなるという。
 今年2月、医師や企業でつくる「ウーマンウェルネス研究会」(東京都)によるアンケートで、首都圏に住む男女の6割が3~4月に心身の不調を経験したことがあることが分かった。
 寒暖差が著しい今シーズンの気温は、例年以上に体にダメージを与えやすかったとされる。
 京都地方気象台などによると、京都市の3月の平均気温は平年を2・5度上回る10・9度となり、観測を始めた1881年以降で最高を記録。舞鶴市や大津市、彦根市も観測史上最高だった。一方で、朝夕の気温は放射冷却により上がらなかったため、京都市では最高、最低の気温差は平年の10度に対し、15度近くまで広がった日が12日に上った。4月も数日単位で気候がめまぐるしく入れ替わる見通しという。
 また、近年は新生活の不安や気負いの影響とみられる心身不調を訴えるケースも多い。京都市立病院(中京区)の総合診療科ではここ5年、大学生や新社会人の受診が増加。同科の檜垣聡副部長は薄着による冷えの影響で夜に寝付きにくくなるとして、「季節の変わり目は意識的に栄養と適度な運動、睡眠を取り、生活習慣を規則正しく保つことが重要」と呼び掛ける。その上で、食欲不振や体重の減少、だるさが長く続く場合は「甲状腺機能の低下など別の病気が隠れている可能性もある」と話す。

最終更新:4/19(木) 10:18 京都新聞

2018年04月19日